プログラム後記
急に肌寒くなった11月例会の午後は、「もくせいのにおいが庭いっぱい。表の風が、御門のところで、はいろか、やめよか、相談してた。」という金子みすゞの繊細で暖かな視点を持った詩で始まりました。添えられた金木犀のイラストも素敵でした。
プログラムは、ベテラン会員によるワークショップ「スピーチの作り方」です。
朝から島形式に配置された会場レイアウトが、さあこれから共同作業をするぞという雰囲気を醸し出していました。
事前に配られた「ワークショップ アジェンダ」に沿ってまずは講義。私たちが取り組むITC-Jスピーチコンテストのスピーチとはどういうものか、その特徴、構成、題目、論題等についての話は、新しい会員にとってはこれから取り組む指針となり、古い会員にとっても内容を再確認する良い機会になりました。
その後、「食」という論題からメッセージのあるスピーチの流れを決める過程を全員が参加してやってみるというワークショップを行いました。
続いて4人ずつ3グループに分かれてのグループワーク、まずはスピーチの内容を作るための準備作業です。グループ1は「旅」、グループ2は「えん」、グループ3は「自由」の題を選び、模造紙の真中に書かれたそれらの言葉の周りに、その語から思いつく言葉を次々とポストイットに書いて貼り付けていきます。
次にその言葉たちを関連のあるものにまとめてグループ分けします。それらのグループの中からいくつかのスピーチの流れを考えてみて、メッセージがあるものに決める。その後推敲をしてスピーチを完成する。
そしてその様な過程を駆け足で積み上げてできあがったスピーチの発表。それは奇しくもゲストのお三方が見事にしてくださいました。
スピーチを作り上げていく過程を実技を通して学ぶことができた中身の濃いワークショップでした。今後の会員のスピーチの進化が期待されます。
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