4月のプログラム
4月のプログラムは芸術を題材にしたテーマで情報を伝えるスピーチを聞くことにより見聞を広げることを目的にしました。タイトルは「芸術鑑賞」。絵画、音楽だけでなく芸術一般の広い分野の中から一つを○○に入れて「○○への招待」をメインスピーチとし「心に残る○○」の題目で全員参加の予定でショートスピー チすることに致しました。
プログラムはメインスピーチのお二人の「○○への招待」のスピーチから始まりました。
最初のスピーカーは「オペラへの招待」と題してオペラとはどういうものか、その歴史について解説の後、3つのオペラを聞きながら、「ドンジョバンニ」はオペラの終わり方の方程式から外れても自分の方式を変えないアウトロウ的な生き方が男性の憧れの対象になったこと、「椿姫」は社会派のメッセージを伝えているオペラであること、「蝶々夫人」は以前とは違う新しい感覚のメロディが評価され世に認められた事等、作曲家の生き方、精神面の情報を知りました。
次は、「何故、西洋美術館は世界遺産に選ばれないか」のテーマで「建築への招待」のスピーチでした。配付された西洋美術館の建築時と改装後の現在の平面図に基づき丁寧に解説し、ル・コルビュジエの設計は空間の空気の流れが芸術へ誘い導くことを認識しなければならないこと、それは文化遺産になったラ・トゥレ修道院、世界遺産のトンディガールがル・コルビェジエの意図した設計の精神を大切にして修復されている尽力を学ぶべきであると見解を述べました。西洋美術館は改装されたことにより世界遺産への評価を貶めた一つであることを認識しました。
お二人のスピーチには、沢山の質問が出され、適切な説明に一同納得しましたし、
両スピーカーの深い知識と情報に、大いに見聞を広めることが出来ました。
その後、「心に残る○○」の題目で時間の許す限り他の会員やゲストの、いろいろな観点からのショートスピーチを楽しみました。メインのお二人のスピーチはもとより、多くのスピーチにより、認識のなかった分野の情報を知りえたことで、今日も出席してよかった東京クラブ午後のプログラムでした。プログラム委員会