プログラム後記

4月例会のプログラムはクラブにとって二度目の取り組み「パーラメンタリーディベート」でした。チーム顔合わせは2月に昨年の関係者を交えて打ち合わせを行い、骨子を固めました。パーラメンタリーディベートは論題を試合開始15分から30分前に発表するのが一般的のようですが、今回は関係者へ早いうちに発表しました。その理由は、皆が共有できる論題を選び、各自が自分の考え・言葉で時間もフルに使ってディベートを行えればと考えたからです。ただ、与党になるか野党になるかは、当日の例会前に決めると通知しました。

はじめに、プログラムリーダーが「パーラメンタリーディベート」の特徴と、論題の事前発表など今回のディベートに関して採用したことを東京クラブ方式として説明を行い、持ち時間、質問の手順を確認して、与党・野党のチーム分けはプログラムリーダー、プログラム委員が立ち会ってジャンケンで決まったことを報告しました。

与党チームは複数のクラブ経験も有り幅広い活躍のベテランが担う首相と議員、一方野党チームは人生の達人といえる野党といえども風格のあるお二人です。

さぁどんなディベートが繰り広げられるのか、聴衆は興味津々!

議長が紹介され、議会の開会が宣言されました。論題は(小さい文字で書きますが)「ITC日本リージョンにカウンスルは不要であると考え、カウンスルを廃止すべきである」です。

改革を提案する与党は、現状を分析した問題点から5つのポイントを挙げて提案理由を述べました。それに対して野党側は、制度の面から必要性を説き、この改革に反対する意見を述べました。それぞれの持ち時間は一人7分、そして作戦タイム5分、纏め・反論が4分となっています。聴衆の判定は野党側の圧勝でした。

それぞれ主張は伝わりましたが、ディベートとしてはポイントが絞られず、もう一つ迫力に欠けた印象を感じました。質問は相手側が許諾してから15秒以内に簡潔に行わなければなりませんが、質疑応答も双方共日頃の交友からかマナーが良すぎて、メリハリが薄れた感があります。

プログラムの最後は今日のディベートの評価です。

チームワークやマナーは高い評価を得られました。今後の改善に向け、論題の事前発表のこと、論題への疑問、時間配分について、席の標示など演出効果を上げるための配慮など提言もたくさんいただき、委員会としても多くの収穫がありました。

今後も試行錯誤を続けパーラメンタリーディベートが面白いプログラムになるよう来期に期待します。


プログラム委員

4月プログラム