11月例会
10月 12月
  
 
プログラム後記



11月例会ではディベートを勉強するプログラムを実施いたしました。

ディベートは4人がディベーターとなるのが一般的ですが、東京クラブがここ数年試みている訓練としてのディベートをさらに推し進めるため、全員参加型のディベートを企画しました。ディベートの論題は「100円ショップはなくすべきである」 と 「60歳を過ぎたら、断捨離をすべきである」の2題にしました。

ITCのマニュアルにあるタグディベートと、英国式パーラメンタリ―形式ディベートを東京クラブversion に作り変えて実施しました。実施するに当たり
1)モデレーター、プログラムリーダー、総評以外のメンバーは全員どちらかのディベーターになる。つまり、全員がディベーターとして参加するのが目的の一つでした。
2)論題2題は3週間前に発表しましたが、どちらのディベートを、どの論題でするか、また、当日の朝のくじで決まるまでは、会員は自分がどちらのディベートに参加するか、また肯定側になるか、否定側になるかも事前にはわからない状態で例会に臨んでいただきました。 

このことは、会員が準備をするにあたりストレスになったと思いますが、狙いは二つありました。

その1、二つの論題について、肯定側と否定側になった場合の両方の意見を考えておくる必要があり、ディベートを準備する場合に必要な、反対側の立場にもなって準備をする訓練になる。

その2、どの論題のどの立場の意見を述べるにしても、4〜5人以上の同じ立場の人がいる設定である。当然、前に発言された内容と同じ意見を言ってもディベートとしてはマイナスなので、最低五つ位の意見、見解を用意しておかなくてはならないことになる。そこで、ディベートに限らず、多様なものの見方、考え方をする訓練になる。   

ディベートの発言時には、意見を言うだけでなく必ず反対側の発言に反論を行うことが課せられましたから、よく聴く訓練になりますし、短時間に反論をする練習になることも目的の一つでした。もちろんディベーターとして、自分の議論を2〜3分で簡潔に説得する発言をすることが、発表に関しての主たる目的であったことは言うまでもありません。

開始前は、会員は多少ピリピリとしていましたが、今日のプログラムにふさわしいインスピレーションで午後のプログラムが始まり、落ち着いた語り口で、会員の新しい情報を入れた和やかな紹介をしてくださったプログラムリーダーの導入、要領の良い説明と適切なリードをしてくださったモデレーターのおかげで、結果としては、とても活発なディベートになり、熱気にあふれた時間を共有できたのではないかと思っています。自分が考えもしなかった意見も多く出て、会員の見識の多様性に感心した方も多かったと思います。

ディベートをしたことのなかった会員も、ディベートに馴染んで関心を持っていただけたならこのプログラムは成功したことになるでしょう。

お役にあたった方々、ストレスフルな今回のプログラムにまじめに取り組んで準備してくださった会員の皆さまのおかげで、良いプログラムになったことに感謝いたします。

プログラム委員会

 プログラム