プログラム後記
2月プログラムは、第37期東京クラブスピーチコンテスト(日本語部)でした。
1年間の集大成で、全ITCのイヴェントでもある重要プログラムです。
今年は5人のスピーカーが出場しました。スピーカーは与えられた三つの論題から一つを選び、題目を付けて準備し、練習を重ねてコンテストに臨みました。
●第1番目のスピーチ(論題「手帳」)は、亡きお母様とご自分の手帳から見えない糸を見つけ、今でも大切にしていらっしゃるのが伝わるスピーチでした。ご自分のことに重ね合わせたのか涙ぐんで聞いている人もいました。
●第2番目のスピーチ(論題「レモン」)は、好きな事を見つけることで人生が楽しくなるという 思いのこもったスピーチでした。
●第3番目のスピーチ(論題「保存」)では、能を習っている体験を通して日本の伝統芸能である歌舞伎、文楽、能、狂言などについて語られ、楽しむことが保存につながるという貴重なお話に、引き込まれました。
●第4番目のスピーチ(論題「深める」)では、ご自分の経験から音楽が人と人をつなぐコミュニケーションの手段となること、そして将来ご主人、お子さん、お孫さんと3世代のファミリーコンサートを開く夢について楽しく語られました。
●第5番目のスピーチ(論題「トマト」)は、トマトを通して日本の農業、TPPの仕組みについて綿密にリサーチし将来グローバル経済へ向かう道筋を示され、情報を伝えて頂き、勉強の必要性を感じさせられるスピーチでした。
5人のスピーカーは、豊富で得難いご経験の中からお話を楽しく語られたのが印象的でした。
論題「保存」のスピーチが優勝の栄冠を勝ち取りました。
審査員の方々から貴重なコメントを頂きました。
「スピーチはメッセージがはっきりしていること、メッセージは聴衆に何をしてもらいたいかをはっきりとさせること」、「言葉の言い直し、同音異義語に気をつけること」、そして「スピーチは飛行機のフライトに似ている。離陸―期待感を持って―、平衡飛行―目的地へ向かって迷わず進む―、着陸―予定地点へ無事にランディング―がスムーズにできれば楽しいスピーチになる」、「スピーチするという経験は財産となる」など。
会員一同気持ちを新たに来年のスピーチコンテストに向かいたいと思いました。
優勝者がカウンスル会合でのスピーコンテストでご健闘されることを会員一同で応援いたします。
プログラム委員会
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