1月例会


12月 2月
  
                        プログラム後記

会場は、尾形光琳の紅白梅図屏風と蝋梅の枝が飾られ、新年らしい儀典の心遣いが伝わり、そのなか、会員の着物の装いにいっそう華やぎが感じられました。ここ2,3年 一月はスクリーンに画像を映して行うプログラムに取り組んできました。今年も一月らしいものを映像にと「歌がるた 小倉百人一首」と題して取り上げました。

はじめにPLが小倉百人一首の由緒や、歌の構成などの説明と最近の競技かるた大会のニュースなども織り交ぜて、歌の世界へと案内して進めてくださいました。次に会員が事前に選んだ一首を、「絵札」を表示して上の歌を詠じ、次に「取り札」を映して下の歌を全員で詠ずる。目でかるたを、言葉と耳で和歌の調べを興じる趣向にしました。そして選歌の想いを1分でスピーチをお願いしました。重複する歌も多々ありましたが、想いの違いも、また興味深いと考えました。

次に歌の背景について4人の方のリサーチスピーチ、年末年始に関らず、熱のこもったご準備をいただきありがとうございました。終了後大変見応え、聞き応えがあったけれど、4人のリサーチはもったいない。時間内に収まらないこともあって、他の時に分けても良かったのではと助言をいただきました。

続いて「今日の話題」を計画していましたが、時間の都合で中止となり、ご準備いただいたトッピックリーダー、お心積もりの皆さんには申し訳ありませんでした。担当者としてなかなか予定時間が読み切れず、まだまだ力不足と勉強させていただきました。


リサーチスピーチ

「小野小町」: 小野小町を題材にした謡曲「草紙洗小町」「通小町」「鸚鵡小町」 「関寺小町」
「卒塔婆小町」について、小面から老女の面の映像と共に紹介。
「落語札」: 古典落語の演目の一つ、業平の歌「ちはやふる神代もきかず竜田川・・」を父親に連れられて聴いた噺を、映像を添えながら一席。
「用捨はこころに在り」: 定家が書き残した文章から百人一首の撰歌の意図を探ぐり、定家の自撰歌に秘められた思いと林 直道氏の仮説「歌織物」を紹介。
「都へ帰りたい!」: 後鳥羽院・順徳院親子の無念の死を、歌と史実を重ねながら、説明を展開。
                             
                                             プログラム委員会 

                               
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