プログラム後記 |
ITCの1年を締めくくる6月例会のプログラムに先立ち、インスタレーションが行われました。和やかな雰囲気の中にも規律正しく、厳かに新旧役員の交代を終え、来期に向けて第一歩を踏み出しました。
続いて「仕事とコミュニケーション」と題してスピーチが行われました。私たちがITCで学んでいるコミュニケーションやリーダーシップ、スピーチといったものが、どのように仕事に役立っているかをテーマに、現役で仕事を続けていらっしゃる3名の会員がスピーチを披露して下さいました。
最初のスピーカーは仕事とともに長年ITCを続けているベテランの会員。スピーチは通常のかたちではなくインタビュー形式で行われました。聞き手からは「ITCで学んだことは具体的にどのように生かされていますか」「失敗からどのようなことを感じましたか」といった問いかけがなされました。それに対しスピーカーからは、相手に合わせた様々なコミュニケーションの形があること、信頼と共感の大切さ、相手のプライドを尊重することなどが語られました。
長年の経験を踏まえた語りからは、ITCがしっかりと仕事に反映されている様子が十分にうかがえました。
2番目のスピーカーは教師の仕事をされている方でした。ITCで学んだディベートを授業に取り入れた時の様子を、資料や図表を使いながらスピーチして下さいました。
生徒にディベートの仕組みを理解させることに始まり、テーマを与え、その現状を把握させること、意見を組み立てディベートを実践するまでの過程を、実際の資料を示しながらスピーチされました。
生徒から出た意見が紹介された時には笑い声が聞かれるなど、会場も大いに盛り上がりました。ITCでの学びが仕事の現場で、目に見える形で生かされていることをとてもうれしく思いました。
最後はITC歴2年の若い会員がスピーカーでした。会社で役職についているその方は、ITCから得たヒントをもとに自分で7つのルールを決めて部下とのコミュニケーションに臨んだとのこと。その結果、この2年で自分を取り巻く雰囲気が劇的に変化し、良好なコミュニケーションがとれるようになったことをユーモアいっぱいに語られました。また、「ひとの前で話す」ことについて、ITCで学んだスピーチの技術がとても役に立っていること、プライベートで心がけていることなどたくさんのエピソードを披露されました。ITCからたくさんのことを吸収しようという積極的な姿勢にたいへん感動しました。
ITCの学びが、会員それぞれの職場や家庭、地域で実際に生かされている場面を目にする機会はなかなかありません。今回3名の方のスピーチで、生き生きとした現場の様子を知ることができたのは、私たちにとって大きな喜びであり刺激でもありました。
「今日の話題」では「あじさい」「衣替え」といった季節の言葉をもとに、5名の会員が心温まるエピソードを紹介してくださいました。
いずれのプログラムもよく準備され、会員一人一人の個性が十分に発揮されました。来期に向けての力が湧いてくるような心に残るプログラムでした。
|
プログラム委員会 |
|