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1月例会 |
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生くること やうやく楽し 老いの春
俳人 富安風生 80歳の時の句である。この句をインスピレーションに選ばれたのが、東京クラブ最高齢の会員であるがゆえに、年を重ねることに希望を見いだした会員も多かったのではなかろうか。会場が和やかな雰囲気に包まれた。 1月のプログラムは「歌を詠む:歌人の心、私の心!」と題し、短歌を作成した。 最初のプログラム「私の記念日」では、俵万智の「サラダ記念日」を自流に替えた短歌をプログラムリーダーが読み上げ、誰の作か推測するという趣向。 「今日は楽しいな」と自分が思えたら思ったその日は自分記念日 タラバガニ牛肉イクラ河豚届き1月8日はふるさと記念日 等、楽しい短歌が集まったが、作者を当てるのは難しかった。 次ぎのプログラム「私も歌人」では A 上の句を詠む 木に花咲き君わが妻とならむ日の四月なかなか遠くもあるかな 前田夕暮 下の句「なかなか遠くもあるかな」を活かして、上の句575を作る。 B 下の句を詠む じたばたしても無駄な年齢というものあり今朝はゆっくり味噌汁を吸う 馬場あき子 上の句「じたばたしても無駄な年齢というものあり」を活かして、下の句77を作る。 A、B、どちらかを選んで短歌を詠み、その短歌に託す思いを2分間でスピーチした。世界情勢を憂いたもの、老化を嘆いたものなど種々の短歌が詠まれ、興味深かった。 上の句賞には 長年の課題aとtheの使い分け理解なかなか遠くもあるかな 下の句賞には じたばたしても無駄な年齢というものあり明日より若い今日を大事に が選ばれた。 プログラムの最後に、即席に1分のスピーチをする「今日の話題」を行った。「お正月」に関する異なるテーマが各人に直前に与えられ、公平性があったし、急な話題に対応してスピーチをする練習になった。
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