2020年
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プログラム後記
44期年間テーマは「パラダイムシフト」、プログラム年間テーマは「我以外、皆我が師」。
インスピレーションは〝 読書は、人生の全てが、決して単純でないことを教えてくれました。私たちは、複雑さに耐えて生きていかなければならないということ。人と人との関係においても。国と国との関係においても。〞 「 橋をかける」 美智子
9月プログラムは、プログラムリーダーの落ち着いたリードの下、「今日の話題」、課題図書「ペスト」の4グループの読書感想発表、「ペスト」の書評、そして全員参加のブレイクアウトセッションでの話し合いとその発表が行われました。
最初の「今日の話題」は、「コロナの前と後、あなたはどう変わりましたか?」というテーマで8名の会員が1分を目安にスピーチを行い、コロナ禍の中、それぞれの生活の工夫や状況が活き活きと話されました。
次に、課題図書「ペスト」の読書感想は、1グループ5名のうち代表者2名、計8名の発表が行われました。
夏休みにZoom勉強会を兼ねて行われたグループミーティングで読書感想が話し合われ、そのグループの代表となった会員のスピーチは、どれも、しっかり準備されていて、充実した内容で、いろいろな角度からの分析、思いにあふれる読書感想でした。
「ペスト」書評は、更に一歩踏み込んでのご意見、感想でした。「人間そのものが不条理の賜物」であり、不条理に直面した時、3つの選択「自殺、宗教への猛進、不条理の認識」をもたらすと考えるのが、本を理解するポイント、カミュのメッセージと述べられました。
登場人物コタールについて「孤独な心を持つコタールは一種の自殺状態であった。」と述べ、パヌルー神父が代表する宗教については「不条理の中では、全てを信じるか、全てを否定するか、不条理ゆえに神を信じざるを得ない。」と述べられたのが印象に残りました。そして、不条理を認識し、人智のおよばない不条理に対しては、力を合わせて行動で切り抜けて、とことんまで生きること、使命への誠実さが、主人公リウーの生き方であり、カミュのメッセージと受け止めました。
73年前に書かれたノーベル文学賞受賞作家カミュの「ペスト」は、コロナ感染で閉塞感に覆われたこの春、全世界的に話題となりました。 伝染病といっても菌とウィルスは違い、時代は変化し、世界の情報手段も変化しています。この本は、読みにくく興味が持てなかったという意見もありましたが、沢山の素晴らしい感想を伺えたことが大きな収穫となりました。
プログラム委員会
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ゲストの皆様、厳しく且つ暖かい視点で貴重なアドバイスをありがとうございました。
いつもと変わらぬ満面の笑みを浮かべて進行のプログラムリーダー
インスピレーションは美智子上皇后の体験から生まれたお言葉
今日の話題「コロナ禍の前と後で生活上変わったことは?」
書評:
「ペスト」への更に一歩踏み込んだ深い考察に感銘を受けました。
グループ①発表者
“キーワード”を提示してのグループ②の発表
グループ③発表者
グループ④発表者
グループ発表:
どのグループも、夏休み中しかりと準備した成果が表れ、独自の視点からの感想 でした。
プログラ ム