プログラム後記
今期プログラムの年間テーマは「優雅かつ流暢に言葉を用いるために」。
今月は、人間は言葉をどう認知するかを探ってみました。認知言語学の第一人者、
池上嘉彦著「ふしぎなことば、ことばのふしぎ」から取り出されたインスピレーションは、
まさに今月のプログラムにぴったり。池上先生の言葉に導かれて始まりました。
プログラムは、ワークショップの「13文字の法則」と「今日の話題」の2本立てです。
13文字の法則とは、人が一瞬で認識、理解できる文字数は13文字、新聞の見出しや広告のキャッチフレーズなどを13文字にして人を惹き付ける、というアイデアです。ワークショップリーダーが
例を示し解説したあと、配布された新聞記事を読み、4グループに分かれて13文字の法則に沿った見出しを作りました。各グループの発表後、何人かに感想、自グループ自賛?のコメントを述べてもらいました。次は、電車の車内広告の13文字を考える、というもの。
課題は「ITC-J年次大会」宣伝です。今期は東京開催、頭を悩ましつつ出来た4つは『知的刺激が
欲しい?ITC-J検索』、『新しい出会いと輝きを探して』、『覗いてみよう!大人の学び舎』、
『東京にようこそ!百分は一見に如かず』。あなたならどの広告を起用しますか。
2つ目は「今日の話題」。トピックリーダーが、お題の文字を掲げ、指名された人はその文字を
見て1分間の即興スピーチをしました。「輝く」、「煌めく」、スピードスケートの小平奈緒さんの言葉“成し遂げることはできずとも、自分なりにやり遂げることはできた”から「成し遂げる」
「やり遂げる」「地産地消」。最後は「月産月消」という新語の解説で締められました。
直前までわからないお題は、学びになります。個性あふれるスピーチを聴くことができました。 短い言葉で表現すること、即興で表現することのトレーニングを通し、コミュニケーションツールである言葉を探る時間を仲間と共有できました。
第46期プログラム委員会
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