プログラム後記
中央のテーブルには、くすんだ朱色の落ち葉や松ぼっくりが飾られ、秋の深まりが感じられました。
一緒に置かれた“透かしほおずき”はレースのように繊細な美しさでした。
今月のインスピレーションは
「言葉の中に、話し手の心の状態と人格と気質が見える。 ブルタルコス」
プログラム「言葉の持つ影響力」にぴったりな言葉です。
プログラムの前に今月お誕生日の会員が1分間でスピーチを行いましたが、三人三様のスピーチで会場の雰囲気が和らぎました。
プログラムは「教育:慣用表現あれこれ」と「演説 パフォーマンスとディスカッション」の2本立てで、目的は言葉の使い方の教育と影響力を考えることです。
適切な言葉を使うことで正確な意味を伝えること。人に気持ちが伝わる表現、気持ちをつかむ表現を学びます。
「慣用表現あれこれ」では 始めに「意味を間違えやすい日本語」について、次に「本来の表現」かどうかを 各10問出題しました。例えば「確信犯=信念に基づいて正しいと信じてなされる犯罪行為」、「『怒り心頭に達する』ではなく『怒り心頭に発する』」が本来の意味、表現ですが、違う意味、言い方が広く浸透していることが東京クラブでも確認できました。
2つ目のプログラム「演説 パフォーマンスとディスカッション」では、
3名の会員が、「それぞれ決められた人物設定」で、6分以内で演説を行いました。
・1人目の課題は 党から公認されなかった「議員候補者の演説」で、
演説者の設定は「衆議院議員無所属立候補 萩生小夜子さん」
・2人目の課題は 長く活躍して、ファンからも愛されたアスリートの引退で、
演説者の設定は「浅田真央さん」
・3人目の課題は ある落語家が名跡を襲名で、
演説者の設定は「落語家 三遊亭王楽、来年2月に7代目三遊亭円楽を襲名」
演説者は、情報を伝え、説得し、鼓舞するために有効な言葉を意識して用い、聞き手はそれぞれの演説から影響を受けたかを、全員に意見を伺うことができました。
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