プログラム後記
3月プログラムは、テーマを「芸術へのアプローチ」とし、レキシコロジー、芸術を理解するための3つのスピーチ、円卓評価、テーブルトピックス、と盛沢山に行われました。
「芸術とは一定の材料、技術、様式を駆使して美的価値を創造、表現しようとする人間の活動及びその産物と定義しています。すでにある産物は宇宙空間の星のように、無数であり、観ても追っても触っても自分のものにはなりません。しかしそれ程微小なものであっても、人の活動と産物であると定義されたいものです。」のインスピレーションに導かれてプログラムが始まりました。
先ず、レキシコロジーでは芸術に関する専門用語、オマージュ、アート思考、アートプロジェクトについて学びました。
次に、芸術を理解するための3つのスピーチが行われ、名高い芸術家の一生では、不朽の名作を残しながらもどこか謎めいた人物「左甚五郎」 /地元にある美術館には、ドラえもんで有名な「藤子・F・不二雄ミュージアム」 /現在活躍中の芸術家の人生には、今売れっ子の「講談師・神田伯山」を取り上げ、映像と共に発表しました。
更に、この3つのスピーチに対して多様な見方で評価しあう円卓評価を行いました。
最後に、「芸術を楽しむ」テーブルトピックス。スクリーンに映る名画や彫刻、美術工芸品を見ながら即興スピーチを行い、作品を共に鑑賞し楽しみました。
3つのスピーチでは、偶然にも日本の芸術家が選ばれましたが、スピーカーがリサーチのもと、熱のこもったスピーチをなさいましたので、日本芸術の側面に触れることができたのではないかと思います。また、テーブルトピックスでは、映像により、数多ある世界の名画や彫刻、美術工芸品の一部に触れて、親しみ・楽しむことができたのではないでしょうか。
今月は、芸術というとんでもない大きなものに挑戦しました。成否は分かりませんが、挑戦することに意義があったのではないかと思います。
|